ペインケア 痛みを学ぶ
今週はマリアカースティン先生の
ペインケアのワークショップに
参加してきました。
慢性痛…
痛みの原因となる疾患が完治するまでに
必要とされている期間は
通常3〜6ヶ月程度。
それを超えて持続する痛みのことを
いうそうです。
10年以上前
線維筋痛症と診断されたことがあります。
せんいきんつうしょう…
関節や筋肉など全身に激しい痛み
それが慢性的に生じる病で
当時、明確な原因や
効果のある治療法は
みつかっておらず
薬物療法や非薬物療法を含めた
自分に合う治療を見つけていくこと
そして外見からその辛さは
汲み取りづらいため
周囲の理解が鍵になるという
当事者にはとっては もどかしく
気の遠くなるような対処法でした。
うっかりすると怠け者という
烙印を押されてしまうのです。
よく分からないということが
焦らせるきっかけとなり
私にとって有効な情報が
どこかに隠れているのではないかと
手当たり次第 闇雲に調べました。
すると、今度は不安をあおり
怖くなるようなことが
沢山書いてありました。
どれが真実でどれがフェイクか
判断できないようなものも。
だけど、共通していたのはやはり
よく分からない ということ。
私は顔の痛みが一番辛くて
当時は接客業をしていたから
店頭に立つのが辛い
愛想笑いも ちょっと辛い
とにかく治したい
その一心で
専門の病院にも行ったけれど
何日も何時間も待って
数分の診察時間と
望むような変化がないことで
病院に行くことはいつの間にか
やめてしまいました。
精神的にも肉体的にも
病院にいくというのは
とても大きな労力を
必要とすることだったから。
病に限らず
理解してもらえない経験が続くと
心はどんどん閉じていきます。
今思えば、抱えている痛みに
寄り添ってもらえるかというのは
とても重要でした。
今回は
痛みは悪ではないということ。
痛みがあるというのは
それを通して
自分を傷つけることをやめるとか
防御反応として
生きる上で必要なこと。
だけれど、無理を重ねケアされずに
積み重なった痛みは
複雑化してしまうこと。
痛みそのものとその性質を
自覚することがとても大切であること。
脳によって痛みが作られるということ。
これ以外にも沢山の事を
教えていただきました。
すっかり忘れていた当時を思い出して
アレもコレもそうだったのかぁと
合点がいきました。
まだぼんやりとした理解を
これから自分に落とし込んで
伝えていきたいです。
ペインケアの為のヨガは
自分の生まれ持った身体の
可動の範囲を超えずに
丁寧に動きます。
その為にはやはり呼吸が重要で
それなのに何故か軽視されやすくて…
伝えることはつくづく
容易ではないなぁと感じています。
でも諦めなければ
きっと必要な人には伝わるの。
いつも練習の前に、
今日はどうですか?
身体で痛みや不安な場所はありますか?
と伺います。
たいてい皆さん
意思表示として首を横に振ってくれます。
では、申告するほどじゃないけど
なんだか抜けない疲れや
だるさはありませんか?と
もう一度伺うと
それ位はみんなあるでしょ…
といった風に苦笑いして
教えて下さる方もいます。
私もそうだったからよくわかります。
誰かに申告しなくても
自分の感じた
『それ位』を見逃さないように
ケア出来たらいいですね。
マリア先生は愛情とユーモアに溢れた
素敵な方でした。
痛みを完全に取り去ることができなくても
セルフケアとして緩和できる
可能性があると知っていたら
どれだけ気が楽になっただろうな。
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